
ヘルシンキ市が10月1日、今夏に開催されたエスプラナーディ公園(Eteläesplanadi 1, Helsinki)での無料イベント「エスパ・ステージ」に15万7000人が来場し、最多記録を更新したと発表した。
ヘルシンキ中心地の夏の風物詩として知られ、79日間で計340公演の無料ステージが行われた同イベント。2023年の来場者数は8万2000人、昨年はおよそ14万人を記録し、この数年で来場者数は著しく増加している。
同イベントのプロデューサー、ラウラ・ピュッロさんは「来場者数の新記録には、多彩なプログラム構成に加え、初夏の肌寒い天候も影響したのかもしれない。市民は遠出を控え、身近な無料イベントに足を運んだのでは。今の経済情勢では無料の催しが、より注目される傾向もある」と話す。
今年の公演の大部分は音楽で、ジャズからクラシック、ロックまで幅広いジャンルがそろった。子ども向けのイベントやダンス、詩の朗読、演劇、パネルディスカッション、ヨガ、オペラなどさまざまな企画も行った。今年の出演者数は約1700人に上り、ヨーロッパ諸国に加え、ボリビア、ブラジル、チリ、インド、アメリカなどからもアーティストが参加した。