
性の多様性を祝う人権イベント「ヘルシンキ・プライド・ウイーク」が6月23日~29日、ヘルシンキ市内各所で開催された。
6月は「プライド月間」として知られ、LGBTQなど性的少数者の権利の理解を深めるイベントが世界各国で行われている。今年の同ウイークのテーマは「国境なきプライド」。主催者のヘルシンキ・プライド・コミュニティー協会が、フィンランドを生まれた国としてではなく、平等や正義、人間の尊厳を信じる全ての人に開かれた国であることを強調したいという思いを込めた。
期間中、ヘルシンキ中心部のブティックホテル「Hobo Helsinki」がレインボーカラーに彩られた交流の場「プライド・ハウス」となり、講演会やパフォーマンスなどさまざまなイベントが開催された。
同ウイークのハイライトを飾ったのは、28日に実施された「プライド・パレード」。ヘルシンキ大聖堂を起点に、10万人を超える市民らが、無料野外フェス「ヘルシンキ・プライド・パーク・フェスティバル」の開催地、カイボプイスト公園まで練り歩いた。
「ヘルシンキ・プライド・パーク・フェスティバル」では、世界的人気番組「ル・ポールのドラァグ・レース UK」のファイナリストとして知られるブラック・ペッパさんや、フィンランド人アーティストのポーラ・イバンカさんなどが出演。音楽とパフォーマンスで来場した5万人とプライド月間の最終週を盛り上げた。
ヘルシンキ・プライド・コミュニティー協会は、年間を通じて「トゥゲザー・ウイズ・プライド」の活動を展開。10年にわたって性的少数者の擁護申請者や難民、移民を支援している。