
今年で10周年を迎える「アルバ・アアルト・デザインセミナー・チェックポイント」が6月10日、ユバスキュラ大学本館(Seminaarinkatu 15, Jyväskylän yliopisto)で開催される。
フィンランド人建築家のアルバ・アアルトのエコロジカルなデザインの精神に基づくディスカッションの場として、30年前から3年ごとに開催されている「アルバ・アアルト・デザインセミナー」。
一日限りのセミナーでは、今日のデザイン分野が直面する問題を掘り下げる。テーマは「真正性(Authenticity)」「共生(Cohabitation)」「進化(Evolution)」の3つ。人工知能(AI)が台頭する現代で、デザイン分野における持続可能な開発はどのような未来をたどるのかを話し合う。イベントには、フィンランド人工業デザイナーのハッリ・コスキネンさんや、「FYRA・デザイン・エージェンシー」のハンナ・ネウボCEOらが登壇。
6月10日・11日に開催されるサイドプログラムでは、「デザイン分野の遺産」をテーマにした企画を展開。今年はアルテックの創立90周年に当たり、13軒のアアルト建築が2026年のユネスコ世界遺産の登録に向け、ノミネートされている。6月10日には、アールト2・ミュージアムセンターで、「アルテック・セカンド・サイクル」に携わるティモ・ペンティラさんとアンティ・テバヤルビさんによる、創立90周年記念展「ビジブリー・インビジブル」に関連したレクチャーを開催。10日・11日の2日間、ユバスキュラ市内にあるアアルト建築の名所を巡るガイド付きツアーも開催予定。
入場料は、大人=216ユーロ、学生=40ユーロほか。セミナーのオンライン視聴は無料(要事前申し込み)。